ウエディングエピソード「スタッフ編」。今回は「母」の立場からお送りいたします。
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嫁ぐ娘へ
今までありがとうね。
母親は子供が何人いても、この世に誕生した時のことは何十年経っても忘れることは
ありません。
あなたは誕生した瞬間から、本当に手のかからない娘でした。産まれてまもなくから
夜中はしっかり眠らせてくれたし・・・
同じ娘でもいつも泣きむしのお姉ちゃんが大変だった分、私を楽にさせてくれたのかな。
ありがとうね。
幼児期からいつもしっかり者に見られていましたが、今になって思えば手がかからない分、
しっかり者と言われて居る分、子供心でもきっと我慢や期待に応えなければいけない、
弱音を吐けないとか自分との葛藤があったと思います。
思春期に友達との間に壁が出来てしまい、深く心を閉ざしてしまったこともありました。
その後、様々な試練がありましたね。世の中に出て様々な人たちに出会い、傷つき、また
その傷を癒し救ってくれたのも周りの人々でした。
今になれば人の痛みを感じられる人になるための試練とお勉強の時期だったのでしょう。
養護教諭を自分の道と選んだことも自分が身をもって体験した心の痛みを思春期の子供
と接することで少しでもわかってあげたい、救ってあげたいという気持ちのあらわれだと
思います。私は心が病んでいる娘の側にいても励ます言葉をうまく伝えられませんでした。
このことは、今でも心に悔いが残っています。
私は心の痛みをわかってあげられる人になりたいと思う娘を誇りに思います。
赴任した学校で、ご縁があって優しい旦那様に巡り会えたことも巡り巡ってのご褒美なの
だと思います。本当に本当におめでとう!
二人の会話はいつも生徒のことばかりのようですが、お互いの考えをぶつけ合うことは
とても大切な事です。
これからは、弱音も吐いても受け止めてくれるパートナーが見つかってお母さんは本当に
安心です。いつまでも笑顔を絶やさず心から幸せを祈っています。